フィードバック

第6章

「フィードバック」について、考えていきたいと思います。

ここでの問題は、「フィードバックができない」です。

「働きかけ」をして、状況を「観察して」「振り返り」をしたけれど、それをどうフィードバックとして活用すれば良いか分からない、活用できない、ということです。

どのように「働きかけ」方を調整したら良いのか分からない、ということです。

これでは、フィードバックループは回せません。

これは、「完璧にできない」という思い込みだったり、「アイデア不足」「選択肢不足」だったり、ということが原因として考えられます。

何度も申し上げていますが、一度で完成させる必要もないですし、一度で完成できるものではないですので、一度で完璧を求めないということです。

完璧主義は捨てましょう。

百害あって一利なしです。

そして、「アイデア不足」「選択肢不足」です。

これは、知識と経験により解決できます。

「何をしたら、どうなったか」という知識や経験が増えるほど、アイデア、選択肢が増えます。

知識や経験を積み上げることで解決します。

まずは、

「うまくいっている(=目標と現状が近づくのに貢献している)ことは何か?」

を考えます。

全体的な結果としてうまくいっていなかったとしても、部分的によく観察すれば、うまくいっていることもあるはずです。

それを見つけ出して、うまくいっていることはそのまま続ければ良いのです。

そして、

「うまくいっていないこと(=目標と現状が近づくのに貢献していない)ことは何か?」

を考えます。

うまくいっていないことは辞めて、違うことをすれば良いのです。

違うことをするには、

「今までにやっていないことは何か?」

という質問が役に立ちます。

まずは、できるか、できないか、やりたいか、やりたくないか、は抜きにして、上の質問に答えてみることです。

「もうできることは全部やった」

「もうこれをするしかない」

と思ったとき、そこからが本当のスタートです。

「もうできることは全部やり切った。」

という自分に

「本当に?」
「他にできることがあるとしたら?」

と質問をしてみてください。

あなたの脳がその答えを自動的に探し始めますよ。

「もうこれをするしかない」という自分に

「本当に?」
「他にできることがあるとしたら?」

と質問をしてみてください。

あなたの脳がその答えを自動的に探し始めますよ。

あなたの脳は、すぐには答えを見つけられないかもしれませんが、答えが見つかるまで、答えを探し続けてくれます。

余談ですが、答えが見つかるまで、答えを探し続けてくれますので、決して、以下のような答えがない質問はしないでくださいね。

「どうして、私はいつもダメなんだろう?」
「なんで、こんなこともできないんだろう?」

いつもダメなワケではないですよね?

OKなときもあるので、この質問の答えは存在しません。

できないときもありますよね?

たまたまということだってあります。

それよりかは、

「どうしたら、うまくいくだろうか?」
「どうしたら、うまくできるだろうか?」

という質問にしてみてください。

答えがない質問をしてしまうと、脳はいつまでもない答えを探し続け、疲弊してしまいます。

そんなストレスを与えないようにしてあげましょう。

話が逸れました。

「もうできることは全部やった」
「もうこれをするしかない」

と思ったときには、

「本当に?」
「他にできることがあるとしたら?」

と質問をしてみてください。

これは、観察/振り返りのときにも出てきた、視野を広げる、視点を変えるための質問です。

もしかしたら、渦中にいるときには、こんな質問をすることも忘れてしまうかもしれません。

そんなときには、まったく専門外の人に話をしてみて、素朴な質問をしてもらうのも良いかもしれません。

思わぬ角度からの質問をされて、渦中から飛び出すことができることもあります。

または、広い視野・多くの視点からモノを見る訓練をしてきた私のような第三者を活用するのも一つの手です。

また、自分の脳に答えを探してもらうだけではなく、私の脳に答えを探させることもできます。

そして、最初は

  • できるか/できないか
  • やりたいか/やりたくないか

は抜きにして、アイデアをたくさん出すことです。

ブレーンストーミングですね。

ここに専門外の人に参加してもらうのも良いかもしれません。

専門家の常識や慣習を知らない分、制限・制約に影響されることなくアイデアを出してくれます。

そして、たくさん出たアイデアの中から、できることで、やりたいこと、そして効果が上がりそうなものからやってみれば良いのです。

やってみれば、状況が変わります。

状況が変われば、打ち手も変わります。

望んでいる方向に変わることもあれば、そうでないこともあります。

望んでいる方向に変わればラッキーですし、そうでないときには、また違うことを試してみれば良いのです。

そのくらいの軽い気持ちで、あれこれやってみることが大事です。

そのためのフィードバック制御です。

フィードバックループをグルグルと回しましょう。

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