「二兎追う者は一兎も得ず」は本当か?

今回のテーマは、「思い込まされ」です。

ことわざ「二兎追う者は一兎も得ず」

「虻蜂取らず。」も、ほぼ同じ意味ですが、これらのことわざは、

「同時に2つのことをやろうとすると、どちらもうまくいかない。」

と言った意味です。

だから、一つのことに集中しようということを、暗に示していると思います。

これは聞いた話なので、真偽のほどは分かりませんが、士農工商の時代に、

  • 士:つまり武士が、
  • 農:つまり農民に対して

言い聞かせたことが始まりなんだとか。

武士の収入源は、農民からの年貢=米・農作物です。

農民が農業以外のことに、手を出されてしまっては、自分たちの収入が減ってしまう恐れがあります。

そこで、農民を農業に専念させるために、このようなことわざを作って言い聞かせたのだ、という説です。

そもそも、農民の不満を低減するために、身分制度上、農民を第2位に置いたとも言われていますから、さもありなん、という感じですよね。

(一方で最近では、士農工商という身分制度は存在しなかったという説も出てきているようですが。
だとしたら、誰が何のために、士農工商の制度があったという教育をすることにしたのでしょうかね?)

士農工商を現代に当てはめてみると、

  • 士:政府(役人)や経営者
  • 農:サラリーマンや OL

と置き換えられるのではないでしょうか。

こう考えると、今の時代も似たようなことが繰り返されているようにも思います。

ことわざや言い伝え、標語やルール、コマーシャルやニュースで言われていることについて、誰が、何のため、どんなメリット・誰のメリットのために、それを表現しているのか、という隠された意図を理解するのが大切だと思います。

その意図を知った上でならば、乗っかってみるのもよし、背いてみるのもよし。

その意図を知らずに鵜呑みにしてしまって、振り回されてしまうことが、一番危険なことではないかと思います。

今日の問いかけ

あなたがあなたの人生の達人になるために、何を信じ、どう行動しますか?

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