■ 開かせたフィルタを閉じさせないために
第2回の講座では、相手のフィルタを開かせる方法についてお伝えしました。
今回は、開いたフィルタを閉じさせない、開き続けておくために
大事なことを学びたいと思います。
コミュニケーションがキャッチボールに喩えられるのをお聞きになった
ことはありますか?
キャッチボールの基本は、
<投げ手>
・相手の取りやすいところ(胸の前)に投げてあげる。
・相手の取りやすい強さ(速さ)で投げてあげる。
<受け手>
・相手が投げやすいように、構えてあげる。
・相手が少々取りにくいボールを投げて来ても取ってあげる。
コミュニケーションは、言葉のキャッチボールと言われることがあります。
キャッチボールと同じように、
<話し手>
・相手が受け取りやすいような言葉で話してあげる。
・相手が受け取りやすいような言い方(声の大きさ、トーン)、
話の速さで話してあげる。
<聞き手>
・相手が話しやすいような雰囲氣を作ってあげる(第2回のお話)
・相手が少々分かりにくい話をしても受け取ってあげる。
間違っても、
・自分の言葉を相手に投げつける(ぶつける)
・相手の言葉を避ける
ようなことをしてはいけませんね。
それでは、キャッチボールではなく、ドッジボールになってしまいます。
言葉のドッジボールになってしまうと、
早い段階で相手が逃げてしまいます。
コミュニケーションが途絶えてしまうのです。
これでは、いけませんね。
ましてや、
・相手の投げてきたボールを打ち返す
・相手が野球のボールを投げて来たのに、テニスボールやラグビーボール
ボウリングのボールを投げ返す
などというのは、もってのほかですね。
これでは、相手の方はイヤな思いをして、やはり逃げてしまいますね。
こんなことが無いよう、あなたのコミュニケーションが
キチンとキャッチボールになっているかを振り返ってみてください。
振り返って、
キャッチボールになっているのならば、
さらに相手が投げやすいように、受け取りやすいようにする
ことを意識しましょう。
ちょっと、キャッチボールになっていないかもと思われたならば、
キャッチボールになるように意識するようにしてください。
さらに、とっても大事なことは、
コミュニケーションにおいて、普通の場合、
「人はボールを投げたがっている」
つまり、
「人は話したがっている」「自分の話を聞いて欲しいと思っている」
ということを知っておくと良いでしょう。
普段の会話を思い出してみられたら、心当たりがあるでしょう。
・他人の話を遮ってまで、自分の話をする人
・「私は」「私が」「私の」「私に」「私を」で始まる話が多い人
普通の場合、人は自分の話を聞いてもらいたいのです。
あなたもあなたの話は聞いてもらいたいですよね。
あなたはあなたの話を聞いてもらいたい、
相手は相手の話を聞いてもらいたい、
そうすると、お互いが話したい同士なので、会話がかみ合わなくなって
しまいますね。
そして、ちょっと思い浮かべてみてください。
あなたの話を聞こうとせずに、相手が一方的に話をしているところを。
キャッチボールで言えば、ボールをキャッチして投げ返す前に、
次のボールが飛んで来るという状況ですね。
こんなとき、あなたは相手の話を素直に聞き入れる氣持ちになれる
でしょうか?
逆に、相手はあなたの話をだまって、うなづきながら聞いてくれて
いるところを思い浮かべてみてください。
どうでしょう?
どんな氣持ちになりますか?
とってもいい氣分ではないですか?
あなたの話を聞き終わったときに、相手が話を始めたところを
思い浮かべてみてください。
どうでしょう?
「あぁ、この人の話を聞いてみよう」と素直に思えるのではないですか?
よーくこのことを考えてみてください。
あなたの話を聞こうとせずに、一方的に話をする人と
あなたの話をじっくり聞いてから、話をする人と
あなたはどちらの人と話がしたいですか?
そして、どちらがうまいコミュニケーションができている人だと
思いますか?
この二つの質問
・どちらの人と話がしたいですか?
・どちらがうまいコミュニケーションができている人だと思いますか?
あなたが思う答の人がやっていることを、あなたがやったら、
あなたは周りの人から、
・あなたと話がしたい
・あなたはうまいコミュニケーションができる人
と思われるだけでなく、実際にうまいコミュニケーションができると
思いませんか?
ぜひ、そういう人になりたいものですよね。
このことを意識できるようになった、あなたのコミュニケーションスキル
は格段にアップしています。
」「
○多人数でいる時の主導権の握り方!
→皆が言うことを『うん、うん、うん!あーっ!おーっ!なるほど〜』と声とジェスチャーを使い聞いてあげる!
すると皆自分の時には集中して聞いてくれる!
」「
明日からのコミュニケーションが楽しみですね。
第4回のうまくいくコミュニケーション講座は、
■ 開かせたフィルタを閉じさせないために
ということで、コミュニケーションを続ける上での注意点を学びました。
明日は、
■ 「何を言ったか」より「何が伝わったか」
です。
これも大事な考え方ですので、お楽しみに〜。
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