人生に望むもの

今回から、話題が少し変わるので、前回までの話を簡単に振り返っておきましょう。

あなたが「自分自身の人生」を生きることができるようになるために、まずは、時間的にも、労力的にも、一番おおきな割合を占めている分野である、「仕事」「職業」のことについて考えることから始めました。

中でも、「仕事」をどのように選ぶと良いかということをハッキリさせました。

多くの人が「仕事」を選ぶ基準は次の2つに集約されることを確認しました。

  1. 「やりたい」と思うモノである
  2. 「できる」と思うモノである

ということでした。

そして、「もう一つの視点」から見た基準をもう一つ追加することを提案しました。

  1. 「自分の人生に望むモノ」を手に入れる手段になりうるモノである

ということでした。

■■

今回からは、あなたが「自分の人生に望むモノ」について考えていきたいと思います。

私が20代の仲間から、仕事のことや将来のことで相談を受けると、必ずやることがあります。

それは、その人が自分の人生に何を望んでいるのかを明らかにすることです。

私が参加したセミナーで初めてお会いして、その後に個人的にお話する場合だったり、私のセミナーを受けてくださったことがあるだけで、個人的にお話するのは初めての場合だったり、仲間の紹介で初めて会ってお話する場合だったり、ということがあるので、いきなり本音をさらけ出すのは抵抗があると思うので、いろいろお話してお互いが打ち解けてから始めます。

このときには、

「制限、制約がなく、望んだコトが全部叶うとしたら」

という前提条件をつけて考えてもらいます。

そして、

  • 大きなコト、小さなコト
  • すぐにできるコト、時間がかかるコト
  • 一人でできるコト、他人の力を借りてできるコト
  • お金がかかるコト、お金がかからないコト
  • 何でも良いから、とにかく、自分の人生の終わりのときに、人生を振り返って、素晴らしい人生だったと満足できること

たくさんのことを挙げてもらいます。

脅し半分で(笑)、

「ここで挙げたコトは必ず実現し、ここで挙げられなかったコトは絶対実現しない」

と思って、考えてもらいます。

そして、その人の中から出てきた「望むモノ」は私がホワイトボードや紙に書いてあげます。

思っただけより、言葉として声に出した方が、声に出すだけより、文字にした方が、形にするので、実現の小さな第一歩になるからです。

考えやすいように、3つのカテゴリを提案することもあります。

  • やりたいこと
  • ほしいもの
  • なりたい自分

です。

多くの場合、ほしいものとして、最初に「お金」が挙がります。
その気持ちは良く分かりますが、ここでは「お金」は除外してもらいます。

なぜなら、本当は「お金」が欲しいのではないはずだからです。

その証拠に、

「お金が手に入ったらどうするの?」

と質問をすると、

「〇〇を買う」とか、「△△をする」とか、という答えが返ってきます。

本当に「お金」が欲しいのなら、手に入ったら手放したくないはずです。

それなのに、「〇〇を買う」のなら、それは本当は「お金」が欲しいのではなく、「〇〇が欲しい」のです。

「△△をする」ためにお金を使うのなら、それは本当は「お金」が欲しいのではなく、「〇〇をしたい」のです。

こういうことなので、「お金」はほしいものではなく、ほしいものを手に入れたり、やりたいことを経験するための手段ということをお話して、ここでは除外して考えてもらいます。

もう一つの理由は、使う目的がハッキリしている「お金」は入って来やすいということもあるからです。

「お金がないからできないんです」

ということを聞いたり、言ったりしたことがあると思います。

本当にやりたいことならば、何とかして必要なお金を作り出す方法を考えます。

お金をかけずにやる方法を考えます。

障害は「お金がない」ことではなくて、本当の障害は「やる気が足りない」ことなのです。

そういう点からも、「お金」は除外してもらいます。

少し話が逸れました。

私が20代の仲間から「仕事」や「将来」のことで相談を受けると、その人が人生に何を望んでいるのかを明らかにするのです。

この作業は、時間をかけたり、回数を重ねたり、する場合もあるし、最初だけ一緒にやって、やり方を覚えてもらって、あとは自分一人でやってもらう場合もあります。

次回以降で、詳しいやり方をお伝えします。

本当は、上手に聞き出してくれる人と一緒にやるのが理想なのですが。

なぜ、一人でやるより、上手に聞き出してくれる人と一緒にやるのが理想なのか、ということについても、次回以降でお話しようと思います。

そして、一人でやるにしても、誰かと一緒にやるとしても、必ず最終的には紙に書き出してください。

書き方は自由です。

ただ、あとから書き加えたり、実現したことを消しこんだり、ができる方が良いです。

日常生活の中で、新しい情報と出会って、人生に望むモノに追加したくなることも出てくるでしょう。

また、実現したことは、見え消し(跡形もなく消すのではなく、チェックマークや棒線などで消す)にすると良いです。

どれだけ実現したのかをいつでも確認できることは、これからも実現するぞ、実現できるぞ、という気持ちを起こしてくれるからです。

と、ここまで書きましたが、

「自分の人生に望むモノ」

を一緒に考えよう、と話してもノッてこない人がときどきいるのです。

  • そんなことしたって、どうせ実現しないんだからムダでしょ。
  • そんなにがんばってまで、あれこれ実現したいとは思わない。
  • 多くを望んで、実現できなくて辛い思いをするくらいなら、最初から望まない方が良い。

といった感じです。

もしかして、あなたもこのように考えましたか?

私も相談を受けてきた中に、かなりの数、このような人がいました。

そして、このように考える人の共通点も分かりました。

望むモノを明らかにすることに抵抗感がある共通の理由については、とても大切なことなので、次回はこのことについて扱いたいと思います。

整理すると、

  • 望むモノを明らかにすることに抵抗感がなければ、「制限、制約がなく、望んだモノが全て実現するとしたら」という前提で、人生を満足のうちに終わりにするために、経験しておきたいコト、手に入れておきたいモノ、理想の自分像などを、紙に書き出し始めてみてください。
  • 次回は、望むモノを明らかにすることに抵抗感がある人の共通の理由について扱います。
    抵抗感がある理由を認識することで、抵抗感が低減するかもしれません。
  • 抵抗感が和らいだところで、望むモノを明らかにする、詳しいやり方をお伝えします。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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