心理的ホメオスタシス

別の言い方をすると、

「心理的ホメオスタシス」

が働くということです。

ホメオスタシスとは、

「生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。」

Wikipedia

体温が上がれば、下げるために汗をかく。

汗をかいて、体内の水分量が減ると水分補給を促すために喉が渇く。

そして、喉の乾きを癒やすために水を飲む。

これは、ホメオスタシスの一つです。

これと同じようなことが、心理的にも働くということです。

今までやったことがないことをやろうとすると、

「やりたくない」

という心理的ブレーキとして働きます。

いつもやっている習慣ができないと、

「何だか気持ち悪い。やりたくてうずうずする」

という気持ちとして働きます。

集団の中でも、一人が他の人と違うことを始めると、他の人がその人を元に引き戻すように働きかけます。

これは、意識的にも、無意識的にも起こります。

「出る杭は打たれる」

という言葉がありますが、このことを表しているとも考えられます。

」「

「出過ぎた杭は抜かれる」

自分の中の小さな自分

こんなときはこうしよう、と決めて、自分を守ってくれた。

古い自分、新しい自分、大きな自分、小さな自分、みんな手をつないで、自分を守ってくれている。

あるとき、その中の一人が、違う道(新しい道)に進もうとする。

手を繋いでいるので、周りの仲間を引っ張ってしまう。

引っ張られた仲間は、今まで通りでいようとするので、引っ張り返してくる。

そのままにしておくと、引っ張り戻されてしまって、今までと同じになってしまう。

そこで、無理して、頑張って、周りの仲間の手を振りほどくほど強烈に進むことで振り切って、変化していくこともできる。

周りの仲間へ感謝しつつ、折り合いをつけつつ、進んでいくこともできる。

いずれにしても、引き戻される力が働くことを知っておいて、対処できるようにしとくことが大事である。

そうしないから、三日坊主になってしまうのだ。

これは、自分の中の小さな自分たちとの関係だけでなく、実際の世界の自分と周りの人(親、兄弟、友だちなど)にも同じことが起こる。

今まで一緒に暮らしていた周りの人たち。

類は友を呼ぶではないけれど、似たような考え方の人たちである。

もしくは、「あなたは、こういう人間である」というイメージを持っている人たちである。

そんな周りの人たちに対して、あなたが違う道(新しい道)に進もうとすると、そっちは危険なのではないか、今までどおりで良いのではないか。

元に引き戻そうとしてくれる。

それは、あなたを心配して、気遣ってくれているからである。

その点には感謝しつつ、振り切ることもできる。

あなたを守るため。

だって、今までのやり方で、今まで無事に生きてきた(こられた)じゃないか。

今までと違うやり方になると、良くなるかもしれないけれど、悪くなるかもしれない。

どうなるか分からないのだから、今までのやり方で良いのではないか。

という論理。

慢性病から良くなるかもしれなくても、今まで慢性病なりに生きてこられた。

」「

そういうことですので、水槽から飛び出すことができたから、もう安心。

では、ありません。

水槽の外の世界に馴染むための努力が必要なのです。

(コチラの記事も参考にどうぞ

このことを知っているか知っていないかでは、大きな違いです。

サポートをする側も、このことを知っておかないと、せっかく外側からの刺激として機能したとしても、元の木阿弥となってしまうのです。

しっかりこのことを知っている、分かっている人に、サポートを依頼することが大切ですね。

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