前回、
「答えはクライアントの中にある」
というのは、
自分の感情と行動が一致、フィットしている
という感覚を感じるセンサーがあって、
そのセンサーがちゃんと働いていることだ、
というお話をしました。
しかし、このセンサーが時には、
当てにならないことがあります。
−−
センサーが誤作動をすることがあります。
その原因は、過去のとある時点では、
自分の身を守るために、拒絶をしなければならなかった
ことを
今はもう拒絶する必要がないのに、
未だに過去の条件を守って、拒絶してしまっている。
ということなのです。
例えば、
子どものころに、母親から、
「お母さんの言うことを聞いていれば、大丈夫だから」
と言われて育てられたとします。
母親の言うことを聞いていれば、
母親の庇護を受けることができます。
逆に、母親の言うことを聞かなければ、
危ない目に合うこともありますし、
母親の庇護を受けられなくなることも考えられます。
しかし、大人になれば、
母親の庇護を受けなくても、
自分の力で生きていかれるようになっています。
そして、母親の言うことを聞いてばかりでは
いられなくなります。
ときには、母親の言うことを聞いていては、
逆に危ない目に合ってしまったり、
チャンスを逃してしまったり、
することもあります。
それでも、
「お母さんの言うことを聞いていれば、大丈夫だから」
と言われて育てられていると、母親の言いつけを破って
自分の判断で行動することが怖く感じてしまうことが
あります。
子どものころならば、
このセンサーが働く条件は正しかったのですが、
大人になった今、
このセンサーが働く条件は、邪魔でしかありません。
−−
このように、過去のとある時点では
役に立っていたセンサーが、
今は役に立たない、それだけではなく、邪魔になってしまう
ということがあります。
私は、このような状態のことを、
「思考のクセ」がある
という風に言っています。
誰にでも、もちろん、 [[name1]]さんにも
「思考のクセ」はあります。
ただ、その「思考のクセ」が
今のあなたの役に立つものならば良いでしょう。
もし、今のあなたの邪魔をするものならば、
その「思考のクセ」を矯正すると良いかもしれません。
それでは、また。
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